内装にタイルを使うメリットは?タイルの種類と実際のデザイン例を紹介
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「内装に使うタイルにはどんな種類がある?」
- 「内装にタイルを使っている店舗の事例は?」
内装をおしゃれに仕上げるために、タイル素材を取り入れたいと考えている方も多いかと思います。
本記事では、以下の内容を解説していきます。
- 内装にタイルを使うメリット
- タイルの種類
- タイルを使った内装の事例
内装にタイルを使って理想の空間を完成させたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
内装にタイルを使うメリット
店舗の内装にタイルを取り入れることは、デザイン性だけでなくさまざまな利点があります。
主なメリットは、以下の4つです。
- 耐水性・耐火性・耐熱性に優れている
- 耐用年数が長い
- メンテナンスが簡単
- デザインが豊富
①耐水性・耐火性・耐熱性に優れている
タイルといえば、お風呂場やキッチンなどの水まわりで使われているイメージが強いと思います。
その1番の理由は、防水性が非常に高いためです。
水が付着しても吸収されることがなく、湿気にも強いため、変形する心配がありません。
また、耐火性や耐熱性にも優れているので、油はねが気になるキッチンのコンロまわりには最適の素材です。
②耐用年数が長い
タイルは耐久性が高いため、傷がつきにくく、かなりの衝撃を与えない限り割れることもありません。
外部要因による変形や紫外線による変色などの経年劣化の心配もないため、割れたり欠けたりすることがない限り長期間使用することができます。
接着部分が剥がれてしまっても、新たに貼り直すだけでいいので、長期的な目で見てもかなりコストパフォーマンスの良い素材といえるでしょう。
③メンテナンスが簡単
内装にタイルが好まれる理由の中に、日々のメンテナンスの手軽さがあります。
タイル自体に汚れが付きにくい特徴があり、もし汚れが付いてしまった場合も、水拭きや中性洗剤で簡単に落とすことが可能です。
また、薬品や擦れにも強いため、正しい方法でケアをすれば、清掃による黄ばみや傷つきも気になりません。
タイルの種類によっては、特別なお手入れが必要な場合もありますが、基本的には通常の簡単な清掃方法で十分です。
内装のメンテナンスを簡略化したい方にはおすすめの素材ですよ。
④デザインが豊富
タイルは高性能な特徴を持つ素材で知られていますが、そのデザインの豊富さから、水まわりだけでなく、内装のあらゆる場所に使われている素材でもあります。
タイルの形や大きさ、色や質感などさまざまな種類があり、またタイルの組み合わせ次第で、何通りものオリジナルデザインを生み出すことができます。
自分の好みや内装のコンセプトに合わせて最適なタイルを選ぶことで、よりイメージ通りの空間を作り出すことが可能です。
タイルの種類
内装に使われるタイルには、さまざまな種類があることをご存じでしょうか。
主な種類は、以下の3つです。
- 陶器質タイル
- せっ器質タイル
- 磁器質タイル
①陶器質タイル
陶器質タイルとは、陶土や石灰などを1,000~1,200℃で焼成したタイルです。
吸水率は50%以下と最も高く、細かい穴が空いている形状のため、水を吸いやすい特徴があります。
強度が落ちるため、主に内装用のタイルとして多く用いられています。
②せっ器質タイル
せっ器質タイルとは、粘土や長石などを1,200℃前後で焼成したタイルです。
吸水率が5%以下のため、磁器質タイルと比べるとやや耐水性は劣りますが、同等の強度を持ち合わせています。
断熱性や防音性も高いため、室内を暖かく保つことができ、部屋の中の騒音を抑える効果もあります。
シンプルな質感の素材が多く、主に外壁や床に用いられています。
③磁器質タイル
磁器質タイルとは、石英や長石、粘土などの原料を1,200~1,350℃で焼成したタイルです。
高密度で強度が高く、たたくと濁音がする特徴があります。
吸水率が1%以下で、水や湿気に非常に強く防水性が高いため、変形しにくく、主に水まわりの壁や床、外装にも用いられます。
タイルを使った内装の事例
では実際に、内装にタイルを使っている店舗の事例を4つご紹介します。
①「Aesop」
メルボルンで創業され、世界中に店舗をかまえる、スキンケア・ヘアケア・ボディケアブランド「Aesop」。
こちらは、ロサンゼルスの店舗の内装です。
壁一面にライトブルーのタイルが敷き詰められ、アクセントにイエローの草花が飾られている内装には、清潔感や清涼感があります。
陳列されている商品も内装の一部に見えるような、ブランドのテーマが感じられるデザインです。
店舗内装のクオリティが高いことで有名なAesopですが、このロサンゼルスの店舗は行ってみたいです。
水色のセラミックタイルと黄色のゴールデンロッド、ワイルドマスタードの対比が美しい…
梅雨の鬱屈した気持ちを吹き飛ばしてくれそうなカラーリングですね。 pic.twitter.com/UWCSgiMEwB— iori (@iori0474) May 28, 2021
②「COYANE SAIKAITOKI」
長崎県波佐見町にある飲食店「COYANE SAIKAITOKI」さんの内装です。
トンネル内壁用に開発された波佐見焼のタイルを、店舗の内装だけでなく、外装や備品など、あらゆる部分に使用されています。
ホワイトとグレーを基調とした内装に、陶器や緑が添えられており、無機質な中に温かみが感じられるデザインです。
原田圭 / https://t.co/accRFl9rcA.による、長崎・波佐見町の飲食店舗「COYANE SAIKAITOKI」
メインマテリアルとして使用したタイルは、トンネル内壁用に開発された波佐見焼のタイル。建築外装・内装・家具に至るまで使用されました。
写真©太田拓実
詳細はリプライ欄の🔗から pic.twitter.com/viQubLwNoB— アーキテクチャーフォト®︎ (@archiphoto) August 16, 2021
③「バルガウディ (Bar Gaudi)」
京都府京都市にあるBar「バルガウディ (Bar Gaudi)」さんの内装です。
さまざまな大きさ・質感・柄のタイルが、壁やカウンターに敷き詰められています。
個性的な柄やタイルの配置から、オーナーさんのこだわりが感じられますね。
京都・Bar Gaudi💠今日、最後に行き着いたお店。タイル好きの店主さんが1枚1枚集められたタイルが、店内の壁を覆い尽くす。タイル談義に花が咲いて楽しかった〜タイル好き必見のお店です。 pic.twitter.com/VJw5LF8TmP
— mayumama (@ma_yumama) May 11, 2024
④「TORAYA GINZA(トラヤ ギンザ)」
銀座にある和菓子メーカー「TORAYA GINZA(トラヤ ギンザ)」さんの内装です。
壁には瓦タイルが使用されており、それに合わせてソファやテーブルなど、1つ1つの素材を丁寧に選んだという、作り込まれた空間です。
瓦タイルという珍しい素材をしようすることで、日本ならではの和の雰囲気が感じられる内装ですね。
TORAYA GINZA(内藤廣2024)
新しくなったとらやさん。内装設計を内藤廣氏が担当してます。テラス席からは銀座中央通りを見下ろす感じで、今の気候だとちょうどいいかも。タイルの風合いが最高に良いです(^o^)v pic.twitter.com/XJdhGUFQ62— つーさんの休暇 (@LL2eeJTpVkcI8Yo) April 12, 2024
タイルを使った内装施工をお考えなら
ここまで、実際にタイルを内装に使用した事例をいくつかご紹介しました。
同じタイル素材でも、異なるデザインに仕上がっており、どれもステキな雰囲気のデザインでしたね。
理想の内装にするには、イメージに合ったタイルを選ぶ必要がありますが、実は用途別や色合い・風合い別に分けると、数え切れない種類が存在します。
ご自身で店舗や目的に合ったタイルを選ぶのはかなり難しいため、心配な方は専門家に相談するのがおすすめです。
施工業者には、内装の素材選定から施工まで一貫して行ってくれる業者がありますので、ぜひ信頼できる内装業者へ相談するようにしてみてください。
内装業者をお探しなら「TRUSTマーケット」
まとめ
今回は、内装にタイルを使うメリットとタイルの種類、実際のデザイン例についてご紹介しました。
店舗の内装にタイルを使用することで、機能面やデザイン面で大きなメリットが得られる事が分かりました。
しかしながら、用途に合ったタイルを正しく選ぶことができないと、メンテナンスや店舗運営に影響が出てしまう可能性も。
ご自身でのタイル選びが心配な方は、内装専門の施工業者へ相談しましょう。
信頼できる工事業者を探すなら「TRUSTマーケット」がおすすめですよ。