コンクリート打ちっぱなし内装のメリット・デメリットは?施工時の注意点も解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「内装をコンクリート打ちっぱなしにする場合のメリット・デメリットは?」
- 「コンクリート打ちっぱなしにする場合の注意点は?」
内装に使用される壁材には、木材やクロスなどさまざまな種類がありますが、中でもコンクリート打ちっぱなしはおしゃれな雰囲気を手軽に出せる人気のデザインです。
本記事では、以下の内容を解説していきます。
- 内装をコンクリート打ちっぱなしにするメリット
- 内装をコンクリート打ちっぱなしにするデメリット
- 内装をコンクリート打ちっぱなしにする際の注意点
店舗の内装をコンクリート打ちっぱなしにするか検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
コンクリート打ちっぱなしってどんな内装?
コンクリート打ちっぱなしの内装というのは、コンクリートの型枠を外した後に仕上げ材を使用せず、敢えてそのままの状態を内装として活用する手法のことです。
壁や天井を一面コンクリートにするだけで、一気に都会感のある洗練された空間にすることができます。
飲食店や美術館など、幅広い業種・業態の内装に使用されている、いまや定番の壁材です。
コンクリート打ちっぱなし内装のメリット
コンクリート打ちっぱなしの内装にするメリットは、以下の3点です。
①あらゆるコンセプトにマッチする
コンクリートという素材自体のイメージとしては「重厚感」「スタイリッシュ」といったものがありますが、内装の作りとしてはとてもシンプルなものになります。
そのため、組み合わせる備品やインテリアによって、モダン・ナチュラル・ラグジュアリーなど、さまざまなテイストにマッチさせることができます。
内装のデザインにこだわりたい方にとって、コンクリート打ちっぱなしの内装は、コンセプトに応じて自由にアレンジしやすいおすすめの素材です。
②空間を広く利用できる
コンクリートで内装を仕上げると、コンクリートの壁そのもので建物を支えることができるため、柱を最小限にすることができます。
また、通常壁の表面に使用する仕上げ材が不要なため、一般的な建物と比べて天井が高くなり、全体的に室内が広くなります。
空間を最大限に活用することができるので、内装のコーディネートがしやすくなり、理想の店舗に近づけることが可能です。
③防音性・耐火性がある
コンクリート打ちっぱなしの内装は防音性に優れているため、ある程度の音量であれば楽器を演奏したりBGMを流しても、外部に影響が少ないメリットがあります。
外部の音も入りにくいため、繁華街や交通量の多い場所であっても、お客様に落ち着いた空間を提供することが可能です。
また、コンクリートには非常に高い耐火性があります。
その耐火性から、建坪率も最低限で作ることができるため、敷地面積を広く活用することができたり、火災保険コストも比較的安く抑えられたりと、大きな利点があります。
コンクリート打ちっぱなし内装のデメリット
デザイン性の高さが魅力のコンクリート打ちっぱなし内装ですが、一方でデメリットもあります。
①夏は熱く、冬は寒い
コンクリートは熱伝導率が悪く、外気の影響を受けやすいという性質があります。
そのため、夏は熱く、冬は寒くなりやすい特徴があります。
ほかの内装素材を使用した場合より、エアコンなどの空調設備を頻繁に使用しなければならないため、店舗の光熱費が高くついてしまう可能性も。
さらに、コンクリート打ちっぱなしの内装では、断熱材が施工されていない場合も多いため、一般的な建物より冷房や暖房が効きにくく、より一層光熱費がかさむ恐れがあります。
当初の想定以上に運営コストがかかる可能性も出てくるため、内装にコンクリートを使用する際は長い目で考えることが重要です。
②結露・カビが発生しやすい
コンクリートの特性上、施工してからしばらくは水分の蒸発率が高いため、店内に結露やカビが発生しやすくなります。
通常内装に仕上げ材を使用する場合、吸湿性の高い素材を間に挟むといった対策をしますが、コンクリート打ちっぱなしではこれができないためです。
結露やカビを防ぐため、店舗全体の換気を頻繁に行ったり、除湿器や除湿剤を活用するなど、さまざまな湿気対策が必要です。
③工事内容によってはコストがかかる
コンクリート打ちっぱなしの内装は、その名の通りコンクリートだけで内装を仕上げるため、手間もコストも比較的かからないイメージがあります。
しかし、以下のような追加工事が発生すると、内装費が高くついてしまう場合があるのです。
- 配管を隠す
- コンクリートの表面をなめらかに加工する
- 改装の場合、仕上げをはがして補修する
検討している内装デザインによっては、必要な工事が増えてしまい思わぬコストが発生することもあるため、店舗の状況からどのような工事が必要になるのか、事前に把握する必要があります。
コンクリート打ちっぱなし内装の事例
①世田谷区「Raw Sugar Roast」
経堂駅徒歩2分
「Raw Sugar Roast」
代々木上原No.や学芸大学WR.を手掛けた方による昨年4月オープンのロースターカフェ。
打ちっぱなしのコンクリートとアンティークなインテリアの店装はカフェデートにもオススメ。バスクチーズケーキや店内の焙煎機で作られた拘りのコーヒーがとても美味でした。 pic.twitter.com/FQNJoiqsmy— レン|東京デートグルメ (@rentokyolifelog) February 4, 2023
経堂駅から徒歩2分の場所にお店を構える、ロースタリー&カフェ「Raw Sugar Roast」。
コンクリートの内装と、アンティーク調の備品やインテリアからこだわりが見える、スタイリッシュな雰囲気が印象的な店内となっています。
②台東区「KURAMAE CANNELE」
#東京カフェ散歩#KURAMAE_CANNELE
浅草線蔵前駅徒歩3分、焼き立てカヌレを提供する人気の専門店。店内はコンクリート打ちっぱなしの内装に間隔を広く取った長椅子が配置され、高級感あるオーディオシステムからBGMが流れ寛げる。カヌレ&アイスクリームを食べながらゆっくり流れる時間を楽しんだ。 pic.twitter.com/EWEgyjQE5C— Coffee Maron (@maron_coffee) May 21, 2023
浅草線蔵前駅から徒歩3分にある、焼きたてカヌレ専門店「KURAMAE CANNELE」。
コンクリート打ちっぱなしの内装に、クラシックな雰囲気がとても素敵な店内です。
流行のお菓子を海外の古典的なインテリアの店内で提供することにより、クラシックモダンな空間が完成されています。
③大阪府「マクドナルドなかもず店」
なかもず店の店内の様子をご紹介!!
お客様が落ち着けるようにゆったりとした雰囲気の内装になっております。
コンクリート打ちっぱなしのような壁や床、ライトでお洒落な空間を作り出しています!!💡
本日も皆さまのご来店を心よりお待ちしてます! pic.twitter.com/dmQ48v2ye5
— マクドナルドなかもず店 (@mcdnakamozu) August 11, 2020
世界的に有名なファーストフード店で知られるマクドナルドも、コンクリート打ちっぱなしの内装にすることで、一気に雰囲気が変わりますね。
照明や備品のテイストも合わせることによって、とても落ち着いた空間となっています。
コンクリート打ちっぱなしを施工する際の注意点
ここまで、実際にコンクリート打ちっぱなしの内装を取り入れている店舗をご紹介しました。
どの店舗もコンクリートの内装を生かした、それぞれの良さが際立つ素敵な空間でしたね。
内装にコンクリートを使用することにはメリットもたくさんありますが、一方で注意点もあるため事前に確認しておきましょう。
- 汚れやすい
- 施工業者によって仕上がりが異なる
- しっかり比較した上で納得できる業者を選ぶ
①汚れやすい
コンクリートがむき出しの内装では、汚れが付きやすい特徴があります。
一度シミや変色が起きてしまうと、素材上簡単には取ることができないため、扱いには注意する必要があります。
②施工業者によって仕上がりが異なる
コンクリートを使用した内装を施すには、高い技術が必要です。
そのため、破格の施工価格や検索ですぐ目に付いた会社など、吟味せずに施工業者を選んでしまうと、希望通りの仕上がりにならないどころか、ヒビ割れといった問題が起こる場合も。
依頼する施工業者によって店舗の内装が決まってしまうため、業者探しは慎重に行いましょう。
③しっかり比較した上で納得できる業者を選ぶ
理想の内装にするためには、信頼できる施工業者を選んで依頼する必要があります。
口コミが悪かったり施工実績が少なかったりする業者に任せてしまうと、納得のいく工事が実施されず、トラブルになる可能性が非常に高いからです。
施工業者の選定で内装の出来に差が出るため、業者選びには特に注意を払うようにしてください。
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まとめ
今回は、店舗の内装をコンクリート打ちっぱなしにするメリット・デメリット、注意点についてご紹介しました。
壁材にコンクリートを使用することで、洗練された理想の空間を作ることができます。
しかしながら、施工業者選びに失敗してしまうと希望通りの内装にすることができません。
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