【店舗向け】軽天工事とは?特徴から費用を抑えるコツまで解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「軽天工事って何?」
- 「軽天工事はどれくらいの費用がかかる?」
軽天工事に関心を持ちつつも、具体的にどういった施工を行うのか、理解できていない店舗責任者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、店舗向けに以下の内容を解説していきます。
- 軽天工事の特徴
- 軽天工事の費用を抑えるポイント
理想の店舗内装を実現したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
軽天工事とは
軽天工事とは、建物の内装や間仕切り壁、天井などを造作する際に用いられる建築工法の一つです。
軽量鉄骨やLGS(ライトゲージスチール)を用いて壁や天井の下地を作り、その上に石膏ボードなどを張り付けて仕上げていきます。
一般的に、住宅やオフィスビル、店舗、病院など、様々な建物で使用されています。
軽天工事でできること
軽天工事では、以下のようなことが可能です。
- 間仕切り壁の設置
- 天井の下地作り
- 壁や天井の段差の解消
- 耐火構造の強化
- 配線・配管スペースの確保
このように、軽天工事は、建物の内部空間を自由に設計し、快適な空間を生み出すために欠かせない工事と言えるでしょう。
店舗の場合は、お客様の動線を確保したり、商品の陳列スペースを確保したりするなど、より魅力的な店舗空間を創出するために軽天工事が役立ちます。
また、オフィスビルでは、間仕切り壁を設置することで、会議室や執務室など、用途に合わせた空間を効率的に作り出すことも可能です。
軽天工事の特徴
まずは、軽天工事の特徴を解説します。
通常の木材と比較し、どういったメリットがあるか確認していきましょう。
①軽いため工期が短い
軽天工事は、従来の工法に比べて工期が短いことがメリットとして挙げられます。
軽天材は軽量で加工しやすいため、現場での作業を効率的に進めることができ、工場でプレカットされた材料を使用することで、さらに工期の短縮を図ることも可能です。
工期が短いことは、人件費の削減にもつながり、結果的に工事費用の抑制にもつながります。
②費用が安い
軽天工事は、他の工法と比べて費用が安いこともメリットです。
材料費が比較的安価なことに加え、工期の短縮による人件費の削減も費用を抑える要因となっています。
ただし、使用する材料のグレードや建物の構造、施工業者によって費用は大きく異なるため注意が必要です。
事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
③設計の自由度が高い
軽天工事は、設計の自由度が高いこともメリットです。
軽天材は、曲げたり、切ったりすることが容易なため、複雑な形状の天井や壁を自由に作り出すことができ、デザイン性の高い空間作りにうってつけ。
また、間仕切りの変更や増設も容易に行えるため、変化にも柔軟に対応できます。
④防火性・耐火性が高い
軽天工事は、鋼製であるため防火性に優れている特徴があります。
天井材や壁材の下地に使用する石膏ボードも防火性・耐火性が高く、熱の伝導を防ぐことが可能です。
安全面や防災の面でも優れている点はメリットだと言えるでしょう。
軽天工事の費用相場
軽天工事の平米単価は、一般的に1,000円~3,000円程度が相場とされています。
ただし、これはあくまで目安。
実際は使用する材料のグレードや工事の難易度によって変動する点には注意が必要です。
例えば、遮音性や耐火性を高めるために高性能な石膏ボードを使用する場合や、複雑な形状の天井を施工する場合には、坪単価が上がる傾向にあります。
以下は、軽天工事の平米単価を左右する主な要因です。
- 建物の構造:木造住宅よりも鉄骨造やRC造の建物の方が、軽天工事の坪単価は高くなる傾向にあります。
- 天井の高さ:天井が高いほど、材料費や工賃がかかるため、坪単価は高くなります。
- 使用する材料:遮音性や耐火性を高めた高性能な石膏ボードを使用する場合は、坪単価は高くなります。
- 工事の難易度:複雑な形状の天井を施工する場合や、狭い場所での作業が多い場合は、坪単価は高くなります。
また、依頼する業者によっても費用は異なりますので、信頼できる業者にお願いすることが重要です。
軽天工事の流れ
軽天工事は、一般的に以下の流れで行われます。
- 現地調査
- 見積もり・契約
- 施工
- 引き渡し
業者によって工程が前後する場合もあるため、それぞれ事前に確認しておきましょう。
①現地調査
現地調査では、実際に施工を行う場所へ業者が訪問し、以下の項目を確認します。
- 施工箇所の寸法測定
- 天井高の確認
- 梁や柱の位置の確認
- 電気配線や空調設備の位置の確認
- 建物の構造や築年数の確認
- 周辺環境の確認
これらの情報に基づいて、適切な施工方法や必要な資材を検討します。
間仕切りの位置や天井のデザイン、照明器具の設置場所など、要望があればこの場で伝えておきましょう。
また、不明点や不安なことがあれば、積極的に質問することが大切です。
②見積もり・契約
現地調査と図面作成後、業者から見積書が提出されます。
見積書には、一般的に以下の項目が記載されます。
- 工事費用
- 材料費
- 人件費
- 運搬費
- 諸経費
- 支払い条件
- 工事期間
見積書の内容をよく確認し、不明点があれば業者に質問しましょう。
契約書は、後々のトラブルを避けるためにも、しっかりと確認することが重要です。
不明点や不安な点があれば、契約前に必ず業者に確認し、納得してから契約を結ぶようにしましょう。
③施工
契約後、いよいよ工事が開始されます。
工事内容は、主に以下の通りです。
- 下地組
- 軽天材の取り付け
- ボード貼り
- 仕上げ
騒音や振動が発生する可能性があるため、工事の時間帯なども事前に確認しておきましょう。
近隣住民の方に挨拶をしておくのも、後々のトラブル抑制につながります。
④引き渡し
工事が完了したら、施主による完了検査を行います。
施工内容に問題がないか、図面通りに仕上がっているか、傷や汚れがないかなどを確認します。
不備や修正箇所があれば、業者に伝えて修正してもらいますが、完了検査で問題がなければ、引き渡しです。
引き渡し時には、工事内容の説明や設備機器の使用方法、保証内容などの説明を受けます。
この段階では、メンテナンス方法について確認したり、何か不明点があれば、遠慮なく質問したりすることが大切です。
軽天工事の費用を抑えるコツ
軽天工事の費用は、施工業者や建物の状況によって大きく変わるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
また、軽天工事の内容をしっかりと理解し、事前にしっかりと計画を立てることで、費用を抑えることができます。
①無駄なコストを削減する
軽天工事では、間仕切りの変更や天井のデザインなど、様々なオプションを追加することができます。
しかし、必要以上のオプションを追加すると、その分費用がかさんでしまうため、本当に必要かどうかを慎重に検討し、無駄なコストを削減しましょう。
例えば、収納スペースを増やすために間仕切りを追加する場合、既存の収納スペースを活用できないか、まずは検討することが重要です。
収納方法を見直すだけで、間仕切りを追加する必要がなくなり、費用を抑えられる可能性があります。
②資材を工夫する
軽天工事で使用する資材には、様々な種類があります。
標準的な資材よりも安価な資材を使用することで、費用を抑えることが可能です。
ただし、安価な資材は、品質が劣る場合もあるため、注意が必要。
施工業者とよく相談し、コストパフォーマンスの高い資材を選びましょう。
③信頼できる業者を選ぶ
軽天工事は、業者によって仕上がりや工事費用が大きく異なります。
よって、施工事例や口コミなどを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
安心できる業者を選ぶことが、結果的に費用を抑えることに繋がります。
業者紹介サービスや相見積もりを活用し、納得できる会社に依頼するようにしてみてください。
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まとめ
今回の記事では、店舗における軽天工事について解説しました。
軽天工事は様々なメリットが得られるものの、どの業者に依頼していいか迷う方も多いのではないでしょうか。
実際、業者次第で軽天工事の仕上がりや費用は異なるため、信頼できる会社を見つけ出すことが重要です。
もしも業者選びでお困りでしたら、「TRUSTマーケット」へご相談くださいね。