パン屋(ベーカリー)内装のポイントは?工事費用を抑えるコツも解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「パン屋の内装ってどういうデザインにしたらいい?」
- 「ベーカリーを開業するけど、内装工事費用を抑えるコツはある?」
パン屋の開業にあたり、内装デザインはパン屋の成功に関わる大切な要素です。
本記事では、以下の内容を解説していきます。
- パン屋の内装で意識すべきポイント
- パン屋の内装デザインの事例
- パン屋の内装工事の費用相場
パン屋の運営を成功させたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
パン屋の内装で取り入れる設備・スペース
パン屋を開業する際、厨房や接客スペースなど、さまざまな設備が必要となります。
内装を決める前に、まずは準備する設備について押さえておきましょう。
- 厨房設備
- 商品展示スペース
- お会計スペース
- イートインスペース
①厨房設備
厨房設備は、パン屋を開業する上で1番力を入れる必要がある場所です。
厨房の環境によって、パン屋の要となる商品のクオリティに大きく差が出てくるためです。
パンを作るには、生地作りから焼き上げまでさまざまな手順があり、工程毎の機器を用意する必要があります。
また、衛生面にも配慮した環境作りが求められるので、厨房設備には特にコストをかける必要があるでしょう。
②商品展示スペース
パン屋の内装でお客様が最も目にする場所が、商品が陳列されている展示スペースです。
展示スペースのコーディネート次第で、お客様に与える商品の印象が左右されるといっても過言ではありません。
店舗の販売方針によって、展示方法も以下の2つに分かれます。
- 「セルフ式」…お客様自身で商品を手に取る展示方法
- 「対面式」…お客様から注文を受け、スタッフが商品をまとめる展示方法
それぞれの展示方法のメリット・デメリットを確認し、また従業員の数や店内の広さなどを考慮して、店舗に合った展示スペースを作りましょう。
③お会計スペース
お会計スペースでは、お客様が商品を選んでお会計を行うまでの作業がスムーズにできるよう、十分な空間を用意しましょう。
上記で紹介した、商品の展示方法をどちらにするかによって、注文待ちで並ぶ場所や余裕のある通路の準備など、必要となる要素も異なってきます。
お客様に快適にお買い物してもらうためにも、お会計スペースも忘れずに確保しましょう。
④イートインスペース
パン屋を経営する方の中には、店内にイートインスペースを設けたいと考える方もいるのではないでしょうか。
イートインスペースを作る際のポイントは、販売スペースとイートインスペースを、別空間としてきっちり切り分けることです。
それぞれのスペースの間に腰壁や家具を設置すれば、圧迫感なく空間を分けることができますよ。
また、ニーズが異なるお客様に満足してもらうためには、以下のようにニーズに合わせて内装を工夫する必要があります。
- 購入メイン…利便性のある動線を意識した内装作り
- 食事メイン…リラックスできる空間を意識した内装作り
居心地の良い内装は、お客様満足度にも繋がるため、こだわってデザインしましょう。
パン屋の内装で意識すべきポイント
内装を決める際に意識する点について、具体的にどんなポイントがあるのかチェックしていきましょう。
- 清潔感とオシャレさを意識する
- 店内の動線を意識する
- 立地からターゲットを意識する
①清潔感とオシャレさを意識する
食品を販売するパン屋にとって、清潔感はお客様に安心して商品を購入してもらうための、不可欠な要素です。
内装の壁材や床材には、防水性や耐久性のある素材を使用し、こまめに清掃して清潔な空間を保つように意識しましょう。
パンの製造過程が見えるよう、ガラスなどを用いて見える厨房を作り、お客様に見てもらうこともおすすめです。
また、お洒落な内装にするには、店舗全体のインテリアと、商品を並べるスペースに統一感を持たせることがポイントです。
ショーケースの素材や、商品の並べ方、ポップのデザインなど、細かい部分にもこだわることで、お店の世界観が作り出され、より商品が魅力的に見えるでしょう。
②店内の動線を意識する
店内の動線を確保することは、来店するお客様だけでなく、店舗で働く従業員のモチベーションや作業効率に関わってきます。
陳列場所や販売場所などをエリア毎に明確に分けたり、スタッフとお客様の動線が重ならないよう別で設置したりなど、工夫した空間使いが必要です。
難しく聞こえてしまうかもしれませんが、基本は動線を一方通行型に作るよう意識すれば、問題はありません。
入り口から入って、ひと目見て分かりやすい動線だからです。
効率的な動線を作ることができれば、売上に大きくかかわってくるため、計算して動線レイアウトを考えましょう。
③立地からターゲットを意識する
利用するターゲット層を分析することで、店舗の内装に取り入れるデザインが変わってきます。
店舗の立地から客層を絞り込み、ニーズに合わせたデザインを取り入れることで、リピート率や集客にも繋がります。
ターゲット別の内装デザイン例は、以下の通りです。
- 家族連れ・主婦…木材や白を取り入れた、ナチュラル系
- 学生・若者…流行りのデザインや色合いを取り入れた、トレンド系
- 中高年…シンプルで高級感のある、リラックス系
このように、内装デザインといっても、さまざまな系統が存在します。
ターゲット層のニーズを把握し、コンセプトを定めて、他店舗との差別化を図りましょう。
パン屋の内装デザインの事例
では、実際のパン屋の内装事例をご紹介します。
①「flour+water(フラワーアンドウォーター)」
中目黒にあるベーカリー「flour+water(フラワーアンドウォーター)」さんの内装です。
壁材から陳列スペースまでコンクリート素材で統一された無機質な空間に、ドライフラワーが落ち着いた華やかさを演出しています。
シックな色味の店内に並べられた商品は、より一層魅力的に見えますね。
3月24日東京・中目黒オープン
『flour+water(フラワーアンドウォーター)』
数々の人気飲食店を手掛けるDREAM ONが、3つの業態を一つの店舗で展開する初業態。
オープンから夕方までは紅茶専門に扱うベーカリーカフェ、夕方はイタリアンバルとして営業。
焼き立てのパンと紅茶とてもgoodでした👍 pic.twitter.com/CtGRLgsH1r
— M.T. (@a5p310) April 17, 2022
②「The Little BAKERY Tokyo(ザ・リトルベーカリートーキョー)」
原宿にあるベーカリー「The Little BAKERY Tokyo(ザ・リトルベーカリートーキョー)」さんの内装です。
アメリカンな雰囲気漂う内装に、カラフルでポップな見た目の商品がマッチして、まさにインスタ映えですね。
🍴The little BAKERY Tokyo🍴
フランスみたいな店構えと内装が可愛いベーカリーカフェ💕移転後は初めて行ってきたよー!パンと種類豊富なドーナツが楽しめて、イートイン&テイクアウトが出来るの🍩(お席は少な目)キャットストリートの脇にあってちょっとした休憩にピッタリ✨#みさのカフェ巡り pic.twitter.com/4VPXTs5lDs— ☪ᴍɪsᴀ🦄 (@mcouture_misa) July 11, 2021
③「La pain de Argama(ラ・パン ドゥ アーガマ )」
福島県福山市にあるベーカリー「La pain de Argama(ラ・パン ドゥ アーガマ )」さんの内装です。
ナチュラルな色味で落ち着いた空間には、お洒落でリラックスな雰囲気を感じます。
今日は多治米町にあるパン屋さん
ラ・パン ドゥ アーガマさんへ🥐
とてもオシャレなお店。
パンもとっても美味しかったです。
松原社長、ありがとうございました😋 pic.twitter.com/hPZzzxHz5G— つのだちづる34 /福山/次世代に繋ぐ経営者/TV CM放送中 (@chiko3434) July 30, 2020
パン屋の内装工事の費用相場
パン屋の内装工事にかかる費用は、1坪につき約30万円から50万円が相場となっています。
パン屋を開業するには専用の厨房機器や空調設備が必要となり、一式揃えるとかなりの金額がかかり、一般的に高くなりやすいと言われているためです。
また、イメージした内装を作ろうと、使用する素材や備品にこだわると、さらに費用がかかってしまう可能性も。
予算内で理想の内装を完成させるためには、各費用を抑えるポイントをチェックしていきましょう。
パン屋の工事費用を抑えるコツ
- 居抜き物件を活用する
- 備品は中古やリースを活用する
- 相見積もりを取る
居抜き物件であれば、以前使われていた内装や設備をそのまま利用することができるため、その分費用を抑えることができます。
以前の店舗がパン屋であれば、専用設備も備わっている可能性が高くなり、さらにコスト削減できる可能性が高まります。
しかし、内装がイメージとかけ離れている場合や、設備が古くなり交換が必要な場合もあるため、事前にチェックする必要があるでしょう。
パン屋に必要な厨房設備を一式揃えるためには、一般的に400万円から800万円ほどの費用がかかると言われています。
内装工事と合わせるとかなりの費用がかかるため、新品で揃える前に、中古品やリース品の利用を検討することをおすすめします。
また、内装工事を依頼する業者を決める際には、複数の業者から見積もりをとって比較する必要があります。
同じ内装業者であっても、業者によって仕上がりや費用が異なってくるためです。
必ず相見積もりを取って、信頼できる業者を選び、理想の内装を実現させましょう。
内装業者をお探しなら「TRUSTマーケット」
まとめ
今回はパン屋の内装デザインについてご紹介しました。
パン屋の運営を成功させるには、商品だけではなく内装に力を入れる必要があります。
しかし、業者選びを怠ってしまうと、イメージ通りの内装にすることができません。
限られた予算で理想の内装を形にしたいなら、業者選びは慎重に行いましょう。
相見積もりを取ることでより納得いく提案を選びやすくなるので、その際はぜひ「TRUSTマーケット」にご相談くださいね。