エレベーターの内装デザインのポイントは?工事費用や注意点を解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「施設のエレベーター内装デザインを工夫したいけど、ポイントは?」
- 「エレベーターの改装工事にかかる費用の相場は?」
エレベーターは施設の一部として、利用者への印象を大きく左右する空間です。
本記事では、そんなエレベーターの内装デザインについて、以下の内容を解説していきます。
- エレベーターの内装デザインの重要性
- エレベーターの内装デザインのポイント
- エレベーターの内装工事を行う際の注意点
オシャレなエレベーターを実現したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
エレベーターの内装デザインの重要性
まずはエレベーターの内装デザインの重要性について紹介します。
エレベーター内装にこだわる利点は、以下の通りです。
- 安全性と快適さを両立できる
- 建物のイメージアップが期待できる
- 利用者満足度を高められる
それぞれ確認していきましょう。
①安全性と快適さを両立できる
エレベーターは、居住者や利用者にとって、毎日の生活や業務に欠かせない移動手段です。
そのため、安全性と快適性を両立したデザインが求められます。
例えば、車椅子利用者や視覚障害者の方にも利用しやすいように、操作盤のボタン配置や音声案内、点字表示などを工夫する必要があります。
同時に、閉塞感を感じさせないよう、空間を広く見せる工夫や、照明を効果的に活用することもポイント。
緊急時における安全対策として、非常ボタンの位置や形状、非常灯の設置場所などを考慮し、利用者が安心して利用できる空間を提供することが重要です。
②建物のイメージアップが期待できる
エレベーターの内装デザインは、建物のイメージを大きく左右します。
例えば、高級ホテルであれば、上質な素材や洗練されたデザインを取り入れることで、高級感や特別感を演出することができます。
一方、オフィスビルであれば、シンプルで機能的なデザインにすることで、清潔感や信頼感を演出することが可能です。
こうした内装デザインによって、建物の価値を高め、利用者にとって魅力的な空間を創造することができるでしょう。
③利用者満足度を高められる
エレベーターのデザインは、その空間の目的やターゲットに合わせることも重要です。
例えば、オフィスビル内のエレベーターであれば、シンプルながらも洗練されたデザインで、仕事へ向かう人々に好印象を与えるように意識したり。
一方、ホテルのエレベーターであれば、ラグジュアリーな雰囲気を演出し、特別な時間を過ごせるように工夫するなど。
このように、ターゲット層の年齢層やライフスタイルに合わせたデザインにすることで、利用者満足度を高めることができるでしょう。
エレベーターの内装デザインのポイント
エレベーターの内装デザインを考える際は、以下がポイントとして挙げられます。
- エレベータの壁面素材を選ぶ
- エレベーターの床材を選ぶ
- エレベーターの照明を選ぶ
- 天井デザインを工夫する
- 安全性にも配慮する
それぞれ解説していきます。
①エレベーターの壁面素材を選ぶ
エレベーターの印象を大きく左右するポイントとして、「壁面素材」が挙げられます。
以下を参考に、建物に適した素材を選んでみてください。
- ステンレス:エレベーターの一般的な素材で、耐久性が高い
- メラミン化粧板:耐久性に優れ、傷や汚れがつきにくい
- ガラス:開放感と高級感を演出できる
- 鏡:空間を広くみせ、高級感が演出できる
耐久性や汚れにくさを重視する場合は、合わせて壁面保護シートなどを活用するのも良いでしょう。
②エレベーターの床材を選ぶ
続いて、エレベーターの床材の選定も重要なポイントです。
- タイルカーペット:耐久性が高く、メンテナンスも容易
- 長尺シート:ビニル素材で作られた床材で、汚れが落としやすい
- 石材:耐久性が高く、高級感と重厚感を演出できる
少し前まではゴム、塩ビ系のタイルが使用されていましたが、現在は石材などがよく用いられるようです。
施設の雰囲気やコンセプト等を踏まえ、適切な床材を選んでみてください。
③エレベーターの照明を選ぶ
エレベーターの照明に関しても、大きく以下2つの選択肢が挙げられます。
- LED照明
- 間接照明
LED照明は省エネで長寿命という特徴があり、従来の蛍光灯と比較して、消費電力を抑えることが可能です。
自然光に近い色温度のLED照明もあるため、快適な空間を作ることができるでしょう。
一方、間接照明は、天井や壁に光を当てて、反射光によって空間を照らす照明方法です。
直接光が目に入らないため、柔らかく落ち着いた雰囲気を演出することができます。
④天井デザインを工夫する
天井にデザインを施すのも手です。
代表的なものだと、木目調や石目調、幾何学模様などのデザインが施された「デザイン天井」が挙げられます。
照明と組み合わせることで独自の空間を作り出せるので、世界観を大事にする施設等では天井にも力を入れることが重要です。
このほか、天井に鏡を取り付けた「鏡面天井」もよく用いられます。
⑤安全性にも配慮する
エレベーターは様々な方が利用するため、安全性に配慮することも重要です。
例えば、操作盤はタッチパネル機能や音声案内を取り入れることで、高齢者や子供、視覚障害者にも優しい設計にすることができます。
また、手すりに関しても、握りやすく、滑りにくい形状で、子供や高齢者が利用しやすいように、低位置にも手すりを設置するといいでしょう。
抗菌性の高い素材を使用することで、衛生面にも配慮することができます。
施設ごとのエレベーター内装のポイント
①オフィスビル
オフィスビルのエレベーターは、清潔感があり、スタイリッシュなデザインが求められます。
ガラスやステンレスなどの素材を使用し、シンプルながらも高級感のある空間を演出するのが一般的です。
②ホテル
ホテルのエレベーターは、高級感と落ち着きのある空間であることが求められます。
大理石や木質系の素材を使用し、照明にもこだわり、上質な空間を演出するのが一般的です。
③マンション
マンションのエレベーターは、居住者の年齢層やライフスタイルに合わせたデザインにすることが重要です。
安全性に配慮し、明るく清潔感のある空間を演出するのが一般的です。
エレベーターの内装工事の費用相場
エレベーターの内装工事は、部分的な改修から全面的な改修まで、その規模によって費用が大きく異なります。
壁面のパネルや照明の交換、操作盤の設置だけといったケースであれば、工事費用は30〜300万円程度が相場とされるでしょう。
一方、全面改修となると、標準的な仕様でも400~700万円、高級素材などを用いる場合は1,000万円前後がかかるケースも珍しくありません。
これらはあくまで目安であり、使用する素材やエレベーターの規模などの要因によって費用は大きく異なります。
予算内で理想のエレベーターを実現できるよう、抑えられる費用はカットしていきましょう。
費用に影響する要素
なお、エレベーターの内装工事の費用は、以下のような要素によって大きく変動します。
- エレベーターの大きさ
- 内装材のグレード
- 工事やデザインの難易度
- 業者ごとの価格設定の違い
エレベーターの大きさや内装材のグレード次第で、工事費用はかなり異なるでしょう。
デザインなどを含めた工事の難易度も費用に影響するので、注意が必要。
また、エレベーターの内装工事は、高額な費用がかかることは珍しくないため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
エレベーター向けの内装業者の選び方
最後に、エレベーターの内装工事を依頼する業者を選ぶポイントを紹介します。
- エレベーター工事の実績と経験がある業者へ依頼する
- 見積もり内容を比較して選定する
それぞれ解説していきます。
①エレベーター工事の実績と経験がある業者へ依頼する
エレベーターの内装工事は、特殊な技術や知識が必要となるため、豊富な実績と経験を持つ業者を選ぶことが重要です。
会社の設立年数や、過去に行った工事の事例などを参考にすると良いでしょう。
実績豊富な業者であれば、様々なケースに対応してきたノウハウがあるため、安心して工事を任せることができます。
②見積もり内容を比較して選定する
複数の業者に見積もりを依頼し、内容を比較することも重要です。
見積もりには、工事内容や費用だけでなく、保証内容やアフターサービスなども記載されているため、しっかりと確認しましょう。
安すぎる見積もりには注意が必要ですが、高すぎる見積もりも適正価格とは言えません。
複数の業者に見積もりを依頼することで、相場を把握することができます。
なお、相見積もりを取るのが面倒な場合は、業者紹介に特化したサービスを利用するのがおすすめです。
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まとめ
今回はエレベーターの内装デザインについて紹介しました。
エレベーターの内装デザイン次第では、以下のメリットが得られます。
- 安全性と快適さを両立できる
- 建物のイメージアップが期待できる
- 利用者満足度を高められる
こうした利点を実現するためには、内装業者選びが非常に重要。
理想の内装を形にするために、ぜひ信頼できる内装会社を見つけましょう。
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