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飲食店にダクトは必須?ダクト工事の注意点と費用相場を解説

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この記事の監修

7年で100店舗以上の水商売の開業支援を行う。 開業支援の際に水商売オーナーが外注する業者選定もサポート。 30業種100社以上の業者の選定経験からオーナーに最適な業者選びのノウハウを提供。

この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?

結論として、ダクトは飲食店に必須であり、設置場所やダクトの種類もしっかり考えることが重要です。

そこで本記事では、以下の内容について解説していきます。

ダクト工事で失敗したくない方は、ぜひ参考にしてみてください。 

飲食店におけるダクトの役割とは?

飲食店におけるダクトの役割としては、主に以下の点が挙げられます。

飲食店の厨房では火を使うため大量の熱が発生するので、従業員の健康や食材の品質を守るため、ダクトが必要です。

また、調理中に発生する煙や臭いを店内から排出し、快適な環境を維持します。

火災のリスクも、ダクトを通して熱や油煙を排出することで大幅に軽減されます。

ダクトがない場合のリスク

ダクトを設置せずに飲食店を営業すると、以下のようなリスクが考えられます。

ダクトがないと、厨房の高温や油煙によって従業員の健康が損なわれ、熱中症や呼吸器疾患のリスクが高まります。

そのほか、都道府県ごとに定められた基準を破ると、悪臭防止法(環境省)に触れてしまうので、法律面でも注意が必要です。

飲食店のダクトの種類

続いて、飲食店のダクトの種類について見ていきましょう。

それぞれ解説していきます。

①空調ダクト

空調ダクトは、厨房内の温度や湿度を適切に調整するため、エアコンなどと連携して冷暖房の空気を送る役割を担います。

亜鉛めっき鋼板やステンレス鋼板、アルミ箔などの素材が使用され、耐久性や衛生面も考慮されます。

②排気用ダクト

排気用ダクトは、厨房で発生する油煙や熱、水蒸気を外部に排出するために必要不可欠な設備です。

亜鉛めっき鋼板やステンレス鋼板など、耐熱性や耐食性に優れた素材が使われ、グリスフィルターを設置して油脂分の捕集も行います。

③給気用ダクト

排気によって生じる負圧を解消し、効率的な換気を実現するため、亜鉛めっき鋼板やステンレス鋼板が用いられます。

狭い場所でも設置しやすいフレキシブルダクトも選択肢の一つです。

④排煙ダクト

排煙ダクトは、火災時に発生する煙や熱を迅速に排出し、人命を守るために設置されます。

防火ダンパーや排煙ファンなどの設備も併設され、定期的な点検と清掃が義務付けられています。

ダクトにおける重要な送風機の種類

送風機(ファン)は、モーターで回転して空気を動かし、ダクト内の換気を助ける装置です。

用途や設置場所に応じて異なる種類が使われ、主に以下の4種類が挙げられます。

それぞれ解説していきます。

①遠心式送風機

遠心式送風機は、円形のファンで空気を取り込み、遠心力を利用して外側に空気を送り出します。

代表的なものに、シロッコファンがあり、厨房のレンジフードなどに使用されています。

また、排気が多い環境にも対応でき、効率的な換気が求められる場所に適しています。

②軸流式送風機

軸流式送風機は、直線的に空気を前方に送り出すタイプの送風機です。

プロペラファンが代表例で、一般的な家庭用換気扇として広く利用されています。

風圧は比較的弱いため、重飲食店には適しませんが、空調ダクト内の換気や、

③斜流式送風機

斜流式送風機は、空気を斜め方向に送り出す構造を持ち、遠心式と軸流式の特徴を組み合わせたタイプです。

適度な風圧を維持しながら、遠距離にわたる換気が可能で、比較的大型のダクト設備や業務用換気装置に利用されています。

④横流式送風機

横流式送風機は、軸を中心に渦を巻くように空気を取り込み、広範囲に空気を送り出します。

主に家庭用や小規模な商業施設向けですが、特定の場面では業務用空調設備でも使用されることがあります。

ダクト工事の費用相場

ダクト工事の費用は、5万円~300万円と、非常に幅広いのが特徴です。

費用に影響する要素としては、以下が挙げられます。

建物の構造や規模が大きいほど、ダクトの長さや設置箇所が増えるため、費用が高額になる傾向があります。

た、

業者によって見積もり金額も異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要。

見積もり内容だけでなく、工事実績やアフターサービスなども考慮して、信頼できる業者を選びましょう。

飲食店のダクト工事の際の注意点

飲食店のダクト工事は、設置後の安全性や効率性、法令遵守などを考慮し、慎重に進める必要があります。

工事を依頼する際には、以下の点に注意しましょう。

①厨房設備との連携を考える

ダクト工事は、厨房機器の配置や排気量に合わせて適切な設計が求められます。

また、複数の厨房機器を使用する場合は、それぞれに対応した適切なダクトを設置し、全体の換気効率を最大限に高めることが求められます。

さらに、ダクトの配置が厨房内の作業動線を妨げないように設計することも大切。

誤った配置は、スタッフの作業効率を低下させ、事故の原因にもなりかねません。

②メンテナンス計画を立てる

ダクト内は油や水蒸気で汚れやすいため、定期的な清掃とメンテナンスが不可欠です。

ダクトの清掃が不十分だと、火災リスクが増し、衛生状態も悪化する可能性があります。

清掃が容易になるよう、ダクトにアクセスしやすい設計を採用し、必要に応じて取り外し可能なパネルなどの導入を検討しましょう。

一般的に3ヶ月から1年に1回程度の清掃が推奨されますが、厨房の使用頻度や規模によっては、より頻繁なメンテナンスが必要です。

③防火対策をする

飲食店のダクトは、火災リスクが高いため防火対策が必要です。

ダクト内には防火ダンパーを設置し、火災発生時に火や煙の拡大を防ぐ役割を持たせます。

また、不燃材料や難燃材料のダクトを使用することで、火災のリスクを低減し、

④臭気対策をする

飲食店では調理による臭いが発生するため、適切な臭気対策が求められます。

臭装置の設置や排気口の適切な配置により、臭気の拡散を防ぎ、近隣住民への影響や客の快適性を保ちましょう。

悪臭の原因としては、主に以下3つが挙げられます。

風通しが良い場所に排気口を設けるなど、周囲の環境に配慮した設計が必要です。

⑤適切に内装業者を選ぶ

ダクト工事には専門的な知識と技術が必要なため、信頼できる業者の選定が重要です。

工事の質や信頼性を確保するため、過去の実績やスタッフの技術力も確認しましょう。

また、複数の業者から見積もりを取り、それぞれの提案を比較することも重要です。

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まとめ

今回は飲食店向けに、ダクトの必要性や工事費用について解説しました。

ダクトの役割としては、以下が挙げられます。

むしろ、設置していないと県ごとの悪臭防止法に触れ、法律違反となってしまう可能性があります。

信頼できる業者に依頼し、適切な費用でダクト工事を速やかに済ませましょう。

なお、もし業者選びでお困りなら、「TRUSTマーケット」にご相談くださいね。

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