繁盛する焼肉屋の内装は?工事業者を選ぶ際の注意点も解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「焼肉屋をオープンするけど、内装デザインはどうしたらいい?」
- 「工事費用を抑えたいけど、内装業者を選ぶ時のコツはある?」
焼肉屋を繁盛させるためにはメニューやお肉の味などももちろん重要ですが、「内装デザイン」も大きく成否に影響します。
そこで本記事では、焼肉屋の内装について、以下の内容を解説していきます。
- 焼肉屋の内装を考える際のポイント
- 焼肉屋の内装デザインの事例
- 焼肉屋の内装工事の費用相場
焼肉屋の経営を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
焼肉屋の内装デザインは大きく2種類
焼肉屋の内装デザインは、コンセプトによって大きく以下の2種類に分けられます。
- 高級志向の焼肉屋
- 大衆向けの焼肉屋
まずはこれらの内装デザインの特徴について、比較しつつ紹介していきます。
①高級志向の焼肉屋
高級志向をコンセプトとする場合、ポイントとなるのは以下です。
- 高級感
- 非日常感
- 個室や半個室の用意
価格帯を高くする場合、内装でもしっかり高級感を表現する必要があります。
内装には高品質な素材を使用したり、ダークカラーなどの落ち着いた色調を取り入れたりと、シンプルかつ上品なデザインが求められるでしょう。
照明の明るさやインテリア装飾も工夫し、モダンさやスタイリッシュさを演出することも重要です。
そのほか、個室・半個室や化粧直しスペースなども用意できると、顧客満足度はとても高くなるでしょう。
このように高級志向の焼肉屋では、内装材から照明の当て方まで、とにかく細やかな部分に気を遣う必要があります。
②大衆向けの焼肉屋
一方、大衆向けをコンセプトとする場合、以下がポイントとなります。
- 明るさ
- 親しみやすさ
- 機能性
大衆向けの焼肉屋の内装は、基本的に明るさや親しみやすさを意識するといいでしょう。
内装材には木材を使用したり、暖色系の色調を取り入れたりすることで、とても馴染みやすい内装デザインを演出することが可能です。
また、店内全体を明るく照らせるような照明が好ましいです。
そのほか、大衆向けの店舗であれば、席数を多く確保したり、掃除のしやすさや導線を重視したりと、機能性に重きを置いた作りにするといいでしょう。
焼肉屋の内装を考える際のポイント
高級志向の内装か大衆向けの内装か、どちらが好ましいかはお店のコンセプトによって異なります。
ここからは、どのコンセプトでも共通する「おしゃれな内装を実現するためのポイント」を解説していきます。
- コンセプトを固める
- ターゲットのニーズを捉える
- 清潔で手入れしやすい内装を意識する
- 業務中の動線も意識する
それぞれ確認していきましょう。
①コンセプトを固める
内装業者にしっかりと理想のイメージを伝えられるよう、前もって店舗のコンセプトを固めておきましょう。
コンセプトの基本としては、以下が挙げられます。
- 基本コンセプト
- 具体的なターゲット層
- 出店エリア
「どこで、誰に、どんなサービスを提供したい」お店なのか、業者にきちんと説明できるようにしておきましょう。
逆にここが定まっていないと、内装イメージがブレブレになってしまう恐れもあります。
しっかりと書き出すなどして、一度コンセプト周りを整理してみてください。
②ターゲットのニーズを捉える
コンセプトから派生して、ターゲット層を具体的にイメージしておくことも重要です。
例えば以下のように、出店エリアによってターゲット層は異なるはず。
- デートスポットが近くにあるエリア
- ショッピングモールが近くにあるエリア
- 高級店が立ち並ぶエリア
デートスポット近くのエリアなら「カップル層」の利用が想定されますし、ショッピングモールが近くにあるなら「ファミリー層」の利用が考えられますね。
カップル利用が多そうならば、個室を用意したり、お手洗いにアメニティを用意したりすると喜ばれるでしょう。
一方でファミリー層の利用が多いならば、子供向けのメニューや設備などがあると、家族で利用しやすい店舗を実現できます。
このようにターゲットニーズを前もって把握できていると、お客さんに喜ばれる内装デザインを形にできる可能性が高まるでしょう。
③清潔で手入れしやすい内装を意識する
焼肉屋の内装はオシャレさ等も重要ですが、清潔感や耐久性も同時に大切です。
焼肉屋は煙や油で汚れがつきやすいため、手入れしやすい内装にしておく必要があります。
防汚加工がされた素材や、水拭きで汚れが落ちやすいウレタンコートを使用するなど、素材面も工夫しましょう。
ダクトに関しても、内部が汚れにくいものや、取り外しやすいものにしておくと、手入れしやすいです。
④業務中の動線も意識する
飲食店全体に言えることですが、業務中の動線もしっかりと想定しておきましょう。
例えば内装のオシャレさを重視するあまり、混雑時のお客さんの移動や食事の提供が滞ってしまっては台無しです。
動線や機能性を確保した上で、おしゃれなデザインなどを追求するといいでしょう。
焼肉屋の内装デザインの事例
ここからは、実際の焼肉屋の内装デザイン事例を見ていきましょう。
①港区六本木の焼肉バル
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こちらは港区六本木の焼肉バルの内装です。
暖かみのある内装で、居心地の良さと清潔感がどちらも感じられます。
「来店しやすいがオシャレな内装」と、大衆向けと高級志向のいいところを兼ね備えたような内装です。
②京都「+santsubo」
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こちらは「立ち焼肉」が食べられるお店です。
椅子やテーブルなどが必要ない分、お店のスペースを有効活用でき、機能性に特化しています。
しかし機能性だけかといえばそうではなく、全体的にスタイリッシュさやオシャレさも感じさせる内装です。
③神楽坂「翔山亭 神楽坂本館」
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こちらは神楽坂・飯田橋エリアの高級個室焼肉「翔山亭」です。
掘りごたつや掛け軸が用意された、和風の個室で焼肉が食べられます。
照明の使い方などを始めとした細部にこだわりが感じられ、格式の高さと非日常感が味わえる内装です。
焼肉屋の内装工事の費用相場
焼肉屋の内装工事費用は、坪単価70~120万円ほどとされています。
他の飲食店より坪単価が高めですが、これは排気ダクトなど焼肉屋ならではの設備が必要になるためです。
エリアや施工内容によっても異なりますが、20坪だと「1,400万〜2,400万円」ほどが相場となるので、かなりの開業費用が必要だと考えておきましょう。
焼肉屋の内装工事費用を抑えるコツ
焼肉屋の内装費用の相場は、他の飲食店と比較して高めです。
ぜひ以下のポイントを踏まえ、工事費用を少しでも抑えるようにしてください。
- 機器・什器の値段を抑える
- 相見積もりを取る
- 居抜き物件も検討する
焼肉屋は内装以外にも、様々な機器や設備で費用がかかります。
内装にお金をかけたいのであれば、他の機器や什器を見直し、全体の費用を調整するようにしてみてください。
その上で、複数の内装業者に相見積もりを取るようにしましょう。
業者ごとの提案内容や費用を比較することで、決められた予算で納得いく内装を実現しやすくなります。
また、大幅に予算を抑えたい場合は、居抜き物件を探すのも手です。
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焼肉屋の内装工事を依頼する際の注意点
最後に、焼肉屋の内装工事を依頼する際の注意点を3つ紹介します。
- 建築基準法、消防法も踏まえる
- 食器や家具もこだわる
- 一貫して工事を依頼できる内装業者を選ぶ
①建築基準法、消防法も踏まえる
焼肉屋では、建築基準法や消防法などを遵守した内装にする必要があります。
例えば、消防法では以下を遵守しなくてはいけません。
- カーテン、ブラインド、じゅうたんなどは防炎性機能基準を超えたものを使用する
- 自動火災報知機を設置する
- 消火器を設置する
- 2階以上の建物で50人以上を収容する場合は、避難器具・誘導灯・誘導標識を設置する
これを踏まえ、内装デザインに影響が出たり、想定以上に費用がかかったりする可能性も0ではありません。
内装業者が関わる以上、法律を犯してしまう心配はないものの、内装デザインに関係してくる部分ですのでぜひ覚えておきましょう。
②食器や家具もこだわる
今回は内装デザインを中心に紹介してきましたが、内装だけでなく、食器や家具などもこだわるようにしましょう。
例えば椅子やお皿なども、飲食店の雰囲気を左右する重要な要素です。
決して「高い食器や家具を買え」というわけではありませんが、
- 色彩や素材を内装と合わせる
- 汚れの落としやすさを重視する
などの選定基準を持つようにしてみてください。
細部にこだわることで、お店の内装の良さも活きてくるはずです。
③一貫して工事を依頼できる内装業者を選ぶ
内装工事を依頼する際に注意すべきは、会社によって対応する内容が異なることです。
例えば、内装デザインの設計だけを行う「デザイン会社」や、施工を専門とする「工務店」など。
焼肉屋の内装を依頼する際は、デザインから施工まで一貫して行ってくれる業者を選定するようにしてみてください。
複数の業者が絡むと、その分施工プロセスが長くなったり、費用やコミュニケーションコストが高くついたりします。
まとめ
今回は焼肉屋の内装デザインについて紹介しました。
焼肉屋の内装を考える際は、ぜひ以下のポイントを意識してみてください。
- コンセプトを固める
- ターゲットのニーズを捉える
- 清潔で手入れしやすい内装を意識する
- 業務中の動線も意識する
これらを踏まえ、内装業者に相談することで、理想のデザインが実現しやすくなるはずです。
また、焼肉屋の内装は坪単価70~120万円とお高めですので、限られた予算で理想の内装を形にしたいなら、業者選びは慎重に行いましょう。
相見積もりを取ることでより納得いく提案を選びやすくなるので、その際はぜひ「TRUSTマーケット」にご相談くださいね。