近頃は「キャバクラ専門の税理士」なども増えてきており、税理士への依頼を検討しているキャバクラオーナー様も多いかと思います。

しかし、いざ税理士に依頼しようと思った際、

• 税理士の費用ってどのくらいが適正？
• 高く感じるけどこれはぼったくられていない？もっと安い税理士はいる？

と「費用面」で不安や疑問を抱える方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、キャバクラの税理士の費用について、以下の内容を解説していきます。

• キャバクラ専門の税理士の費用相場
• キャバクラ専門の税理士と通常の税理士の費用の違いは？
• 費用で選ぶおすすめのキャバクラ向け税理士

「適正価格で税理士に依頼したい」というオーナー様は、ぜひ参考にしてみてください。

キャバクラ専門の税理士の費用相場

まず結論から言いますと、キャバクラ向けの税理士は顧問料「3万円〜6万円/月」が目安となります。

これを基本とし、全体の料金は以下の要素によって変化するようなイメージです。

• 事業規模（キャバクラの売上高）
• 質問回数や打合せ頻度
• 税理士の対応範囲（オプションの有無）

このように税理士事務所の料金体系やキャバクラの経営状態などで費用は異なるため、一概に月々いくらか断言することはできません。

その他税理士事務所によって料金体系の設定方法も違うので、余計に分かりづらいと感じる方も多いようです。

一般の人からすると税理士業界の問題点は「料金が不明確であること」「その料金で何をしてくれるのかが分からない」 という事らしい。

— 吉田貢＠一人鍋🍲税理士 (@yoshidamitsugu) October 22, 2013

ちなみに、水商売専門の税理士の料金体系の実際の例は以下の通り。

税理士事務所A社

税理士事務所B社

上記にそれぞれオプション料金が加わり、最終的な報酬が決定されるようなイメージです。
（諸々を加味すると費用相場は「3万円〜20万円/月」ほどになるでしょう）

ここまでを前提とした上で、代表的なサービスの費用相場を紹介していきます。

顧問契約

こちらは税理士と定期的に連絡を取りつつ税務をサポートしてもらえるサービスで、月額の基本プランとなっているケースが多いです。

費用は会社の売上高やエリアによって増減しますが、「3万円〜6万円/月」がおおよその相場となるでしょう。

具体的なサービス内容は税理士事務所によって異なり、主に以下が挙げられます。

• 申告書作成
• 記帳チェック、指導
• 税務相談（訪問/リモート/メール対応など）
• 経営アドバイス
• 節税対策

定期的に相談や質問ができ、毎月一定のサポートが受けられるのが利点です。

なお、「こんなにサービスはいらない」という方は、スポットで申告書作成や税務相談を依頼するのも手です。

単発依頼は最小限のサービスしか受けられないものの、出費を大きく抑えられます。

内容や事務所にもよりますが、例えば申告書作成や税務相談は「1万円〜3万円/回」で依頼できるでしょう。

記帳代行

続いてはオプションに含まれることの多い「記帳代行」。

こちらはその名の通り記帳を代行してくれるサービスですが、「6000円〜3万円/月」ほどが相場となります。
（中には「100円/1仕分け」といった税理士事務所もあります。）

なお、相場の振れ幅としては以下が理由です。

• 事務所ごとの方針
• 個人事業主か法人か
• 売上高がどの程度か

単純に売上と記帳の手間は比例しますので、売上が多ければ多いほど記帳代行の費用も高くなります。

とはいえ顧問契約のプランに「記帳チェック、指導」が含まれている税理士もいるので、お店の方で記帳作業を済ませられるなら、無理して依頼しなくてもいい部分ではあるでしょう。

税務調査

続いて「税務調査」へのサポートもオプションに含まれることが多いです。単発で依頼する方もいるでしょう。

こちらの費用も税理士事務所によって振れ幅がありますが、「3万円〜10万円/日」がおおよその相場となります。

また、以下のように税理士事務所によって料金プランが多様なのも特徴です。

• 半日立ち会いで3万円
• 税務調査への対応全て込みで30万円

中には「30万円で税務調査へのサポートを全て行う、もし顧問契約をしていたら20万円で行う」といったプランもあります。

いずれにせよニーズに応じて必要な分だけ対応を依頼できますので、もし単発依頼する際は税理士事務所をしっかり比較検討しましょう。

セカンドオピニオン

また、税理士事務所によっては「セカンドオピニオン」という、 「既に顧問契約している税理士がいるけど、別の税理士にも相談したい」 といった方向けのサービスを提供しているケースもあります。

こちらの費用相場は「1万円〜3万円/月」ほどで、以下のような悩みを持つ方が利用するようです。

• 今の税理士は当たり前のことしか言わないので、別角度から意見が欲しい
• 今の税理士は経営に詳しくないので、経営に詳しい税理士に相談したい

将来的にキャバクラの規模が大きくなってきたことを考え、ぜひ今のうちからセカンドオピニオンの選択肢も持ってみてください。

キャバクラ専門の税理士と通常の税理士の費用の違いは？

ここまでキャバクラ向けの税理士の費用相場を見てきましたが、中には以下のような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか？

「キャバクラ向けの税理士と通常の税理士とでは、費用相場は異なるのか？」

結論から言いますと費用相場は異なり、キャバクラなどの水商売向けの税理士の方が報酬が「やや」高額であるケースが多いです。

その理由としては、主に以下が挙げられます。

クラブ、キャバクラをはじめ風俗営業の場合、脱税や申告もれ額の大きな業種の為、税務署の見る目も一般業種と異なり、かなり厳しい姿勢で調査されます。

その分、一般業種と比べてリスクや手間が増加するため、一般業種より少しばかり高めに報酬を設定させていただいております。

藤井 かずひろ税理士事務所

よって費用面を抑えたい場合は通常の税理士に依頼するのも手となりますが、やはり税理士にも得意不得意がありますので、場合によっては断られる可能性も考えられます。

【風俗業特化の税理士事務所】

✅他の顧客に知られたら困る
✅対応の仕方がわからない
という理由で税務顧問を断られがちな風俗業ですが、風俗業特化で集客している税理士法人松本という事務所があります。

納税意識の低い業界ではありますが、しっかり運営していきたいのならちゃんと納税しましょう pic.twitter.com/Z0MrpLu4nW

— Pornhuberカズキ☢️ (@PornhuberX) October 9, 2020

また、やはり水商売に強い税理士の方が日々のサポートや税務調査などの時に頼れるでしょうから、税理士に依頼するメリットという意味では大きいでしょう。

水商売専門の税理士がやや高額なのは、ある程度仕方ないこととして割り切るのがおすすめです。

費用で選ぶおすすめのキャバクラ向け税理士

最後に、おすすめのキャバクラ向けの税理士を3つ紹介します。

• 税理士法人松本　
• 小松会計事務所
• 小倉会計事務所

ぜひ参考にしてみてください。

税理士法人松本

キャバクラ向けの税理士1つ目は、「税理士法人松本」です。

ホームページに掲載されている報酬システムは、以下のようになっています。

総額報酬＝月次報酬＋加算報酬＋決算報酬＋年一報酬＋追加オプション

基本的なプランで言うと、会計チェックは月1回で4万円、会計データの保守を月2000円で行ってくれます。

代表の松本崇宏氏は「風俗限定最強の「節税」」「デリヘルはなぜ儲かるのか」などの著書を出版しており、水商売への理解が深いのも特徴です。

詳しい料金プランはぜひホームページをご覧ください。

小松会計事務所

キャバクラ向けの税理士2つ目は、「小松会計事務所」です。

先ほども掲載しましたが、基本的な料金プランは以下の通り。

風俗業界の知識に加え、「IT技術を積極的に導入している」という特徴があります。

また、急な税務調査相談でも、顧問契約を結んでいる場合は「20万円」、単発依頼なら「30万円」で対応可能とのこと。

詳しい料金体系はぜひ一度ホームページをご覧ください。

小倉会計事務所

キャバクラ向けの税理士3つ目は、「小倉会計事務所」です。

開業以来キャバクラに特化したサービスを行っており、

• 無申告の方にも対応可能
• 既に税務調査が入っている場合でも対応可能
• キャバクラの税金・節税・税務調査に対しての経験が豊富

といった特徴から、多くの水商売経営者から選ばれているようです。

ただホームページには料金プランが掲載されていないので、まずはお問い合わせしてみてください。

まとめ

今回はキャバクラ経営においての、税理士の費用相場について解説してきました。

キャバクラ専門の税理士の費用相場は、顧問契約でおよそ「3万円〜6万円/月」ほど。

その他税務調査などの対応は単発で「4万〜7万円/日」、もしくは全て込みで「20万円〜30万円」ほどかかります。

とはいえこれらは相場であり、税理士事務所によって報酬体系や対応範囲は異なります。

よってキャバクラ向けの税理士の中でもしっかり比較検討を行い、納得できる費用感の事務所を選ぶようにしましょう。