寿司屋の内装デザインのポイントは?費用の相場と抑え方も解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「寿司屋を開業するけど、内装デザインはどうしたらいい?」
- 「寿司屋の内装工事費用はどれくらいかかる?」
本記事では、寿司屋の内装のポイントについて、以下の内容を解説していきます。
- 寿司屋の内装デザインにこだわるメリット
- 寿司屋の内装デザインを考えるポイント
- 寿司屋の内装の工事費用の相場
理想の寿司屋を開業したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
寿司屋の内装デザインにこだわるメリット
寿司屋の内装デザインは、単にお店の見た目を決めるだけではありません。
具体的には、内装デザインにより以下のメリットを得ることができます。
- 寿司屋のブランドイメージを構築する
- 顧客体験価値を高める
- 差別化に繋げられる
それぞれ確認していきましょう。
①寿司屋のブランドイメージを構築する
内装デザインは、寿司屋のブランドイメージを構築する上で重要な役割を果たします。
例えば、伝統的な和の要素を取り入れた重厚感のある内装は、老舗の寿司屋らしい格式の高さを。
一方、モダンでスタイリッシュな内装は、新進気鋭の寿司屋らしい革新性や洗練されたイメージを与えることができます。
一貫したコンセプトに基づいた内装デザインは、顧客に強い印象を与え、ブランドイメージの確立に繋がるでしょう。
②顧客体験価値を高める
寿司屋において、快適で居心地の良い空間を提供することは、顧客満足度向上に不可欠です。
特に価格帯が高いお店においては、料理だけでなく、席間隔の広さ、照明の明るさや色温度など、様々な要素が顧客体験価値に影響を与えます。
実際、10代以上の男女200名を対象とした「飲食店の入口やインテリアのデザインはお店のリピートにも繋がるか」というアンケートでは、以下の結果が出ています。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000079849.html
寿司の味や職人が握っているところが観られるといった体験だけでなく、内装デザイン自体も顧客満足度に関係してくるのです。
③差別化に繋げられる
競合店が多い寿司業界において、他の店との差別化は重要な課題です。
独自のコンセプトに基づいた内装デザインは、顧客の記憶に残りやすく、競合店との差別化に繋がるでしょう。
例えば、南麻布の「鮨 よし田」では、「ワインと合うお鮨を出したい。お店の内装は総白木の上質な高級感のある感じで。」との要望により、以下の内装デザインを実現しています。
内装デザインを通してお店の強みや魅力を効果的に伝えることで、顧客に選ばれるお店作りを目指せるでしょう。
寿司屋の内装デザインで押さえるべき5つのポイント
寿司屋の内装デザインは、お客様に最高の寿司体験を提供するために非常に重要です。
前述のメリットを享受するためにも、以下を踏まえた内装デザインを考えてみてください。
- ターゲットに合わせたコンセプトを設定する
- 清潔感を意識した空間を作る
- 素材の選び方にこだわる
- 照明計画を立てる
- 客席のレイアウトにこだわる
それぞれのポイントについて解説していきます。
①ターゲット層に合わせたコンセプトを設定する
どのような客層に来店してもらいたいかによって、内装デザインの方向性は大きく変わります。
高級志向、カジュアル、伝統的、モダンなど、明確なコンセプトを設定することが重要です。
例えば、立ち食いスタイルで回転率をあげるのか、高級感のあるお店でゆったり接客するのかによって、内装は大きく異なるでしょう。
高級路線でゆっくり過ごしてもらうのであれば、洗練された空間を演出するために、木材や石材などの高級素材を使用し、間接照明を効果的に取り入れると良いでしょう。
顧客単価を上げるに際して、内装の高級感も役立つはずです。
一方、大衆向けを目指すなら、明るく清潔感のある空間作りが重要になります。
木材を基調とした温かみのある空間は、幅広い年齢層に受け入れられやすいでしょう。
②清潔感を意識した空間を作る
寿司屋において清潔感は最も重要な要素の一つです。
特にカウンター席は、調理の様子がお客様から見えるため、常に清潔に保つ必要があります。
床材には、汚れが目立ちにくく、掃除のしやすい素材を選びましょう。
カウンターは、常に清潔に保たれていることが一目でわかるように、光沢のある素材を使用するのがおすすめです。
また、換気システムをしっかりと整え、常に新鮮な空気を保つことも重要です。
清潔感のある空間は、お客様に安心感を与えるだけでなく、職人の技術に対する信頼にも繋がります。
③素材の選び方にこだわる
内装に使用される素材は、空間の雰囲気を大きく左右します。
例えば、ケヤキやナラなどの広葉樹は、重厚感があり、高級寿司店にもよく使用されます。
石材も高級感と重厚感を演出できる素材であり、床材や壁材、カウンターなどに使用されることが多いです。
カウンターに大理石や御影石を使用すると、職人の仕事ぶりをより一層引き立てられるのではないでしょうか。
これらの素材を組み合わせる際には、お店のコンセプトとの調和を意識することが大切。
素材の持つ特性を理解し、効果的に活用することで、より魅力的な空間を創り出すことができます。
④照明計画を立てる
照明は、空間の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。
適切な照明を選ぶことで、寿司の美味しさを引き立て、お客様に快適な時間を過ごしてもらうことができます。
- 全体照明:
店内全体を明るく照らす照明。 - 間接照明:
壁や天井に光を当て、反射光によって空間を照らす照明。 - スポットライト:
特定の場所を強調する照明。
例えば、カウンターには、職人の手元を明るく照らすことができるスポットライトを設置すると、お客様はより一層寿司の世界観や職人の技術に引き込まれるでしょう。
照明計画は、空間全体の雰囲気を決定づける重要な要素の一つですので、お店のコンセプトや客層に合わせた照明を選ぶようにしましょう。
⑤客席のレイアウトにこだわる
お客様に快適に過ごしてもらうためには、客席のレイアウトも重要な要素です。
カウンター席、テーブル席、個室など、様々なレイアウトを検討し、お店の規模やコンセプトに最適なものを選びましょう。
特にカウンター席は、職人の仕事ぶりを間近で見ることができるため、寿司好きにはたまらない特等席です。一人客でも利用しやすく、コミュニケーションを楽しめるのも魅力。
カウンターの高さは、お客様が座ったときにちょうど良い高さになるように調整する必要があります。奥行きも、お客様が窮屈に感じない程度の広さを確保してみてください。
この他、ニーズやターゲット層に合わせ、家族連れ用のテーブル席や、カップル向けの個室なども用意しましょう。
寿司屋の内装にかかる費用相場
寿司屋の内装費用の坪単価は、以下の通りです。
- 標準:30万円~50万円
- 高予算:50万円~150万円以上
これを踏まえ、20坪の寿司屋で標準の内装工事を施すのであれば、「600〜1,000万円」が工事費用となります。
とはいえ、坪単価は選択する素材や設備、内装デザインの難易度によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
内装費用を抑えるためのポイント
①居抜き物件の活用
居抜き物件とは、前のテナントの内装や設備をそのまま利用できる物件のことです。
スケルトン物件に比べて初期費用を抑えることができます。
居抜き物件を探す際は、厨房設備の状態やレイアウトなどを確認し、自身の寿司屋のコンセプトに合致するかを判断することが重要です。
居抜き物件とスケルトン物件を徹底比較!それぞれのメリット・デメリット
②素材の選定
内装材は、天然素材よりも人工素材の方が安価な傾向があります。
例えば、床材であれば、天然木よりもフローリングの方が費用を抑えられるでしょう。
ただし、素材のグレードを下げすぎると、安っぽく見えてしまう可能性があるので注意が必要です。
【店舗向け】内装材の種類と特徴を解説!失敗しない素材選びのポイント
③助成金・補助金の活用
地域によっては、店舗改装に対して助成金や補助金制度を設けている場合があります。
これらの制度を活用することで内装費用の一部を賄うことができるので、積極的に情報収集を行いましょう。
内装デザイン会社を選ぶ際の注意点
寿司屋のデザインを実際に形にするのは内装会社であるため、信頼できる内装業者を選ぶことは非常に重要です。
内装デザイン会社選びを失敗すると、イメージと違う仕上がりになってしまったり、予算を大幅にオーバーしてしまったり可能性もあります。
以下のポイントに注意して、納得いくデザイン会社に依頼しましょう。
①寿司屋の内装の実績があるかを確認する
寿司屋の内装デザインには、他の飲食店とは異なる専門知識や経験が必要です。
例えば、カウンターの高さや客席からの視線、厨房との連携など、寿司屋ならではの空間設計が求められます。
内装デザイン会社を選ぶ際には、飲食店、特に寿司屋の設計実績が豊富かどうかを確認することが重要です。
会社のホームページなどで、過去の施工事例をチェックしてみましょう。
可能であれば、完成イメージを具体的に掴むために、実際に施工したお店を見学させてもらうのもおすすめです。
②コミュニケーション能力を確認する
内装デザインは、お客様の要望を丁寧にヒアリングして形にする作業であるため、内装デザイン会社とのコミュニケーションは非常に重要です。
相性の良い会社を見つけるためには、担当者の人柄やコミュニケーション能力も重視しましょう。
初回の打ち合わせでは、こちらの要望をしっかりと聞いてくれるか、質問に対して分かりやすく説明してくれるか、といった点に注目することが大切です。
また、デザインの進捗状況や発生した問題について、こまめに報告してくれる会社であれば、安心して任せることができます。
③相見積もりで費用を確認する
内装デザインにかかる費用は、会社によって大きく異なるため、複数の会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
また、契約内容についても、工事期間や支払い方法、キャンセル時の対応などを事前に確認しておくことが大切です。
それぞれの提案内容を比較し、工事内容や費用が適切か、しっかり判断してみてください。
内装業者をどう選んで良いかわからない場合は、業者紹介サービスを活用するのがおすすめです。
内装業者をお探しなら「TRUSTマーケット」
まとめ
今回は寿司屋の内装デザインのポイントについて解説しました。
寿司屋の開業時は、内装にこだわることで、以下のようなメリットが得られます。
- 寿司屋のブランドイメージを構築する
- 顧客体験価値を高める
- 差別化を図る
しかし、そのためには信頼できる内装業者に、適正価格で仕事を依頼することが重要。
必ず複数の業者に相見積もりを出し、納得いく会社を選びましょう。
業者選びにお困りの方は、ぜひ「TRUSTマーケット」にご相談くださいね。