美容院とカフェを併設するメリット!ポイントと注意点を解説
この記事をご覧の方は、以下のようなお悩みをお持ちではありませんか?
- 「美容室とカフェを併設するのはどんなメリットがある?」
- 「内装工事の費用はどれくらいかかる?」
「美容室とカフェの併設」は集客アップや顧客満足度向上など、多くのメリットがある一方で、初期費用や運営上の課題も存在します。
本記事では、美容室とカフェの併設について、以下の内容を解説していきます。
- 美容室とカフェを併設するメリット
- カフェ併設の美容室を開業する際の注意点
- カフェ併設の美容室の内装工事の費用相場
お客様がリラックスできる美容室を形にしたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
美容院とカフェを併設するメリット
美容院とアパレル、美容院と整体院のように、美容室と異業種がコラボするケースは増え始めています。
しかし、中でも相性がいいのはズバリ「カフェと美容室」の併設です。
美容室とカフェを併設することで得られるメリットは、以下の通り。
- 新規顧客獲得のチャンスが広がる
- 待ち時間をお客様に快適に過ごしてもらえる
- SNSでの拡散による宣伝効果が見込める
- カフェ利用により顧客単価が上がる
- 特別な空間を演出できる
それぞれ解説していくので、美容室とカフェの相乗効果について確認していきましょう。
①新規顧客獲得のチャンスが広がる
美容室にカフェを併設することで、新規顧客獲得のチャンスが広がります。
具体的には、カフェだけを利用する層を、美容院の顧客として取り込むことが期待できるでしょう。
美容院の利用を検討している人が、事前にカフェでお店の雰囲気を確かめることもできるため、来店へのハードルを下げる効果も見込めます。
特に美容室はコンビニの数より多いと言われているため、カフェにより大きな差別化が図れるでしょう。
②待ち時間をお客様に快適に過ごしてもらえる
美容院では、施術前のカウンセリングや待ち時間が発生することがあります。
しかし、そこでカフェを併設することで、お客様に待ち時間を快適に過ごしてもらえるでしょう。
美味しいコーヒーやスイーツを提供することで、お客様にリラックスしてもらい、満足度を高めることができます。
また、雑誌やフリーWi-Fiを提供するなど、カフェスペースの環境を整えることで、さらに快適な待ち時間を提供できるはずです。
③SNSでの拡散による宣伝効果が見込める
写真映えするおしゃれなカフェスペースは、SNSでの拡散が期待できます。
お客様がカフェで撮影した写真がSNSに投稿されることで、自然な形で美容院の宣伝につながるでしょう。
お店でもSNSアカウントを作って発信することで、内装やコンセプトに興味を持ち、お客様の来店増加が期待できます。
④カフェ利用により顧客単価が上がる
美容院の施術に加えて、カフェを利用してもらうことで、顧客単価のアップが見込めるでしょう。
施術後のリラックスタイムに、カフェでゆっくりと過ごしてもらうことで、追加のドリンクやスイーツの注文に繋がりやすくなります。
また、カフェのみの利用を促進することで、新たな収益源を確保することも可能です。
施術終わりですぐ合流できるよう、カフェスペースを友人との待ち合わせ場所として利用してもらうのもいいでしょう。
カフェ併設の美容室を開業する際の注意点
魅力的な「美容室×カフェ」の開業ですが、事前に理解しておくべき注意点も存在します。
- 初期費用や運営コストがかかる
- 人材確保とスタッフの管理が必要になる
- 営業許可を取得する必要がある
①初期費用や運営コストがかかる
カフェ併設の場合、通常の美容室開業よりも多くの初期費用が必要です。
具体的には、カフェスペースの確保、厨房設備の導入、インテリア費用などが挙げられるでしょう。
さらに、運営コストも高くなる傾向にあり、カフェの食材仕入れ費、光熱費、人件費など、美容室単体の運営よりも多くの費用が発生します。
初期費用
- 内装工事費:
カフェスペースのデザイン、厨房設備の設置など - 厨房設備費:
エスプレッソマシン、オーブン、冷蔵庫など - 食器・什器備品費:
カップ、ソーサー、グラス、カトラリーなど
運営コスト
- 人件費:
カフェスタッフの雇用、または既存スタッフの兼任 - 食材費:
コーヒー豆、紅茶、牛乳、砂糖などの飲料や、食材の仕入れ費用 - 光熱費:
カフェスペースの照明や空調、厨房機器の使用
シミュレーションを行う際は、こうした費用を踏まえて試算してみてください。
②人材確保とスタッフの管理が必要になる
カフェと美容室、それぞれで人員を確保する必要があります。
適切な人員配置や業務分担、労働時間管理を徹底することが重要です。
人員が増える分、それぞれの求人を出し、採用活動をする必要があります。
そして人が多くなれば、スタッフの管理やマネジメント能力も求められるでしょう。
③営業許可を取得する必要がある
美容室は保健所の許可が必要で、カフェの営業も食品衛生法に基づく営業許可が必要です。
両方の許可を取得するためには、それぞれの業種に応じた要件を満たさなければなりません。
具体的には、飲食営業許可を取得し、「食品衛生責任者」を定める必要があります。
営業許可の取得には時間がかかりますので、スピーディーかつ確実な開業を実現したい方は、行政書士に依頼することをおすすめします。
美容室とカフェ併設成功のためのポイント
美容室とカフェ、それぞれの個性を生かしつつ、相乗効果を生み出すためには、綿密な計画と工夫が欠かせません。
以下のポイントを踏まえ、美容室とカフェの併設を成功させましょう。
- コンセプト設計に力を入れる
- 動線を意識したレイアウトを取り入れる
- カフェ経営についても勉強する
①コンセプト設計に力を入れる
顧客ターゲットを明確化し、美容室とカフェ、両方に一貫性のあるコンセプトを打ち出すことが重要です。
例えば、「都会の喧騒を離れた癒し」をコンセプトにするなら、美容室はナチュラルテイスト、カフェはオーガニック食材を使ったメニューを提供するなど、空間全体で世界観を表現しましょう。
明確なコンセプトは、ターゲット層の顧客の心を掴み、リピート率向上にも繋がります。
②動線を意識したレイアウトを取り入れる
カフェ併設の美容室では、それぞれの空間を活かしつつ、顧客とスタッフ双方にとって快適な動線を意識したレイアウトが重要です。
顧客がそれぞれのエリアをスムーズに行き来できるだけでなく、スタッフの作業効率も考慮する必要があります。
以下のように、店舗の広さや形状に合わせて最適なゾーニングを検討しましょう。
- 待合とカフェスペースを兼用する
- 施術スペースとカフェスペースを明確に分ける
また、動線に関しても以下のような工夫を取り入れてみましょう。
- 顧客がカフェのみを利用する場合、美容室エリアを通らずにアクセスできる導線を確保する
- スタッフが両エリアを行き来しやすい動線を確保する
顧客とスタッフそれぞれの動線を意識することで、スムーズな運営を実現できます。
③カフェ経営についても勉強する
美容室とカフェを同時に経営することになるため、それぞれの事業に関する専門知識と経験が必要です。
美容室経営のノウハウだけでなく、カフェメニュー開発、仕入れ、在庫管理、衛生管理など、カフェ経営に関する知識も求められます。
どちらか一方の知識や経験が不足している場合は、外部の専門家に相談したり、研修に参加したりするなどして補完することが重要です。
必要に応じてカフェ経営に関する書籍を購入したり、セミナーに参加したりして、自ら学習するのも良いでしょう。
美容室併設カフェの内装デザイン事例
カフェ併設型の美容室を開業するにあたって、内装デザインは集客に大きく影響する重要な要素です。
イメージが湧きづらい方は、ぜひデザイン事例を参考にしてみてください。
①tao beauty salon & vege cafe
こちらは美容室とカフェを併設した「tao beauty salon & vege cafe」さんの内装。
カフェでは野菜中心のメニューを提供し、無農薬野菜の販売も行っています。
併設のカフェを通じて、ワークショップや食育イベントなど多彩な活動を展開しているそうです。。
②Hair+Cafe縁
こちらはフランスでの経験を元に、家族や恋人と共にくつろげるカフェスペースを併設した美容室です。
カフェはセルフサービスで、自由に過ごせる雰囲気を提供しています。
美容室もカフェを通じて気軽に利用でき、心理学講座や写真撮影イベントなども行い、幅広いサービスを提供しているそうです。
カフェ併設の美容室の内装工事の費用相場
カフェ併設の美容室を開業するにあたって、気になるのは内装費用です。
まず、それぞれの内訳と、坪単価については、以下の通り。
- シャンプー台やセット面などの専門設備費用
- 鏡や椅子などの什器費用
- 照明器具費用
- 壁紙や床材などの内装工事費用
坪単価:40~60万円
- 厨房設備費用(エスプレッソマシン、冷蔵庫、シンクなど)
- カウンターやテーブル、椅子などの什器費用
- 照明器具費用
- 壁紙や床材などの内装工事費用
坪単価:20~40万円
例えば、20坪の美容室の内装工事を行う場合は、800~1,200万円がかかる計算。
美容室の方が専用の設備が必要になるため、カフェより費用がかかるケースが多いようです。
ただしこの坪単価は目安であり、店舗の規模やデザイン、使用する素材などによって大きく変動します。
カフェ併設の美容室の内装費用を抑えるポイント
開業時、内装費用はかなりのウエイトを占める費用です。
できる限り内装費用を抑えたい場合は、以下のポイントを押さえましょう。
- 居抜き物件を活用する
- DIYを取り入れる
- 中古品やリース品を活用する
- コスパの良い素材を選ぶ
- 相見積もりを取る
①居抜き物件を活用する
以前、美容室やカフェとして使用されていた物件を居抜きで借りることで、内装費用を大幅に抑えることができます。
スケルトン状態から内装工事を行うよりも、初期費用を抑えられる点が大きなメリットです。
居抜き物件とスケルトン物件を徹底比較!それぞれのメリット・デメリット
②DIYを取り入れる
壁紙の貼り替えや塗装など、自分たちでできる範囲の工事はDIYで行うことで、費用を抑えることができます。
ただし、専門知識が必要な工事は無理に行わず、プロに依頼するようにしましょう。
店舗内装はDIYでもできる?メリットと必ず注意すべきポイントを解説
③中古品やリース品の活用
什器や設備の一部を中古品やリース品にすることで、費用を抑えることが可能です。
特に、テーブルや椅子などは、中古品でも十分に使えるものが多くあります。
④コスパの良い素材を選ぶ
内装に使用する素材は、コストパフォーマンスを意識して選ぶようにしましょう。
高価な素材でなくても、工夫次第でオシャレな空間を演出することができます。
【店舗向け】内装材の種類と特徴を解説!失敗しない素材選びのポイント
⑤相見積もりを取る
複数の内装業者から相見積もりを取ることで、適正な価格で工事を行うことができます。
それぞれの業者の特徴や価格を比較検討し、最適な内装会社を選びましょう。
業者選びでお困りなら、業者紹介サービスを活用し、信頼できる業者を紹介してもらうのがおすすめです。
内装業者をお探しなら「TRUSTマーケット」
まとめ
今回は、美容室とカフェ併設のメリットや注意点を紹介しました。
美容室をカフェを併設することで、以下のメリットが得られます。
- 新規顧客獲得のチャンスが広がる
- 待ち時間をお客様に快適に過ごしてもらえる
- SNSでの拡散による宣伝効果が見込める
- カフェ利用により顧客単価が上がる
- 特別な空間を演出できる
しかし、そのためには、物件選びや内装デザイン、営業許可の取得など、さまざまな課題が挙げられます。
開業に際して業者選びでお困りでしたら、ぜひTRUSTマーケットにご相談くださいね。